@article{oai:air.repo.nii.ac.jp:00003162, author = {髙橋, 等}, journal = {東北数学教育学会年報, Journal of Tohoku Society of Mathematics Education}, month = {Mar}, note = {この研究の目的は,数学史的観点から関数という知識の実際を明らかとし,その実際が我が国中学校数学教科書に掲載されてきた関数の定義の変遷に及ぼした影響を議論し,教科書での関数の定義の扱いに係る視座を提出することであった。研究目的を達成するために,学術的な知識としての関数の歴史を定義の変遷という観点から概観し,更に学術的な関数の定義の変遷からの我が国の中学校数学教科書に掲載されてきた関数の定義への影響を考察し,最後に教科書での関数の定義の望ましい扱い方について論じた。研究の結果,学術的な知識としての関数の歴史からは関数の知識が完全なものとして現れたことは一度もなく,完成された関数の定義が出現したこともないことから,関数史という点からもプラトン的数学観が否定されること,我が国の中学校数学教科書では関数の解析学的定義と集合論的定義とが二重に掲載された時期があること,教科書での定義の望ましい扱い方として,学術的な知識を反映した定義の掲載を常識化するのではなく,寧ろ現実的な問題の導入場面のみの記述をした教科書があってよいことが明らかとなった。}, pages = {3--16}, title = {関数史と我が国の中学校数学教科書における関数の定義の変遷-学校数学での関数の定義の扱い方への提案-}, volume = {49}, year = {2018} }