@article{oai:air.repo.nii.ac.jp:00002228, author = {三宅, 良美 and MIYAKE, Yoshimi}, journal = {秋田大学教育文化学部研究紀要 人文科学・社会科学自然科学}, month = {Mar}, note = {ケロトボソとは,ジャワ語の民俗語源学として知られている言葉あそびである。kerata ケロト そのものは,「狩る」を意味し,basa ボソは,「言語,ことば」を意味することから,文字通りには,「言葉を探す」ゲームと訳すこともできる。ケロトボソは,句,節,文のいずれかの形式で,ある言葉の「語源」を説明するものである。たとえば: cangkir=   dianggo  nyancang pikir ティーカップ  使われる 没頭する 考える ティーカップを意味するcangkir は,没頭するnyancang の第2音節cang と,考えるpikir の第2音節kir とで出来たことばである。こうして,「ティーカップは,考えに没頭するときに使われる。」という,ケロトボソが出来上がる。 ジャワ学者,影絵芝居の演者Dhalang などはケロトボソに詳しい。宮廷の文献や書籍にみられるケロトボソの数は約50 ほどであるが,ケロトボソは,生産性があり,常に創作されているものでもある。本論は,ジャワ語のケロトボソの音韻論的特徴について論じた後,これが他の民俗語源学とどのように違うのか,また,ケロトボソに現れる語彙がどのようなものかを論じる。そして,宮廷の文献にあるケロトボソから2世紀近く経た現在,ケロトボソがジャワ人のアイロニーを含む言葉遊びとして息づいていること,さらにまたこの伝統が現代のインドネシア語に波及し,膨大な数の省略語・省略形の流行語を生み出す背景にあることを主張するものである。}, pages = {11--16}, title = {ジャワ語のことば遊び}, volume = {69}, year = {2014} }